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カテゴリ:青色文庫( 19 )

先日、テイエムチュラサンが、アイビスサマーダッシュを勝った。
いくら、OPクラスの実力を評価していたとはいえ、歴戦の古馬相手に3歳牝馬が重賞を勝つとは、さすがに予想しきれず、買っていた馬券は馬単の裏目を食ってしまった。
馬券を買ったあとで前走についてのコメントで「スタート時に躓いた」というコメントを見たときに違和感はあったんだけどねえ。
と、馬券の愚痴をこぼすために書き始めたのではないのでこれくらいにしておこう。

九州産馬が重賞を勝つのは1998年小倉2歳Sのコウエイロマン以来7年ぶり。
古馬重賞となると1981年中日スポーツ杯のケンセイグッド以来24年ぶりだとか。
この時期に、3歳牝馬が古馬重賞というのも間違いなく快挙で、テイエムチュラサンが「平坦、芝短距離」という条件では強い馬だということが分かる。
こういう馬が九州産から出たのが、偶然ではなく、計算された必然であることが嬉しい。

もちろん、「後年テイエムチュラサンと名づけられることになる馬」が、配合の段階からこうなる、と計算されていた、という意味ではない。
「九州産から重賞を勝てる馬、G1を勝てる馬を作ろう」と計画され、その計画どおりに、重賞を勝てる馬が誕生したということである。

テイエム牧場が生産を開始して初年度の産駒が生まれたのが1999年。
その初年度から、ひまわり賞(九州産限定2歳OP)をテイエムマズルカが制覇し、後に京王杯2歳S(G2)4着など活躍。
2000年産駒こそテイエムトキメキがたんぽぽ賞(九州産交流3歳500万下;荒尾)を勝つにとどまったものの、2001年はテイエムボッケモンがたんぽぽ賞勝ち後に、クリスタルCで僅差の5着に入る健闘(このとき、馬券の軸にしていて熱かった気がする)を見せた。
テイエムヨカニセで万馬券を獲ったのもこの現4歳世代だ。懐かしい。
そして、2002年生まれ世代でついに重賞勝ち。それも古馬混合重賞だから価値は高い。
ちなみにテイエムチュラサンは、2001年生まれ世代で健闘したテイエムボッケモンの妹に当たる。
この世代には、他にもひまわり賞2着(勝ったのはテイエムチュラサン)の後、萩SOPを勝ち、きさらぎ賞(G3)5着、朝日杯FSにも出走したテイエムヒットベがいて、テイエム牧場の九州での馬産が軌道に乗ってきた様をうかがわせる。

テイエム牧場は、九州産としてはかなりの血統になる繁殖牝馬、秋シーズン以降に繁殖牝馬を鹿児島に輸送し、出産、そして北海道に戻り、種付け、子育て(離乳まで)を行って再び鹿児島へ、というサイクルを確立している。
このスタイルで「仔馬が九州にいるのはほんの一瞬」「これで九州産と呼べるのかよ」的なツッコミはあるものの、わざわざ「鹿児島・テイエム牧場」で生産しているということには、「九州の馬産の振興」といった意味合いがあるはずだ。
現実に他の牧場産の馬も、同様に北海道の種牡馬を種付けしてくる所謂「九州持込」の産駒が結構いて、夏の2歳の九州産限定戦を見る限りそういう馬が多く活躍している。
今年も、3鞍行われた限定戦の勝ち馬3頭とも北海道繋養種牡馬の産駒だし、一般新馬を勝ちあがったミッキーコマンドも、父は北海道繋養種牡馬だ。

このような九州持込というスタイルがとられるのも、「強い馬を作ろう」という努力の現われであるし、九州から強い馬を出したいという、九州男児の心意気を感じる。
本当は、九州にもいい種牡馬がもっといればいいのだが、九州の馬産規模ではそれも難しい。
となれば、期待のできる繁殖にはいい種牡馬をつけるために北海道まで、ということになる。
今は、そうやって九州産馬のレベルを上げていくときなのかもしれない。

21世紀になるころから、九州産の馬産には再興の兆しが見られるようになっている。
テイエム牧場の馬たちは、JRAのOPや重賞でも好勝負するようになってきているし、他の牧場の生産馬も追随していくだろう。
ミッキーコマンドは一般新馬戦をタイレコードで圧勝して見せた。
次のOPこそ控える競馬を試みて4着に敗れたものの、むしろ一本調子の競馬を続けてOP1勝より価値のある負けだったかもしれない。
韓国競馬が馬の売却先として浮上したのも、現在のところその取引価格が高くはないとはいえ、この不況の中市場が拡大しているといえる。

サラブレッドの生産が落ち込む中で、100頭前後でしかない九州の馬産など、いつその大波にさらわれてしまってもおかしくはない状況。
地方競馬は続々廃止され、馬たちの行き場があるかどうかも保障されていない。
それでも、強い馬を作りたいという九州男児の心意気に育まれて、九州で生まれるサラブレッドに、明るい未来が開けると信じたい。

今週はひまわり賞。九州生産界のお祭りである。
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by blue_blog | 2005-08-24 05:16 | 青色文庫
終戦の日に、松代大本営に行ってきた。
日本が本土決戦に備えて、焦土と化すであろう東京から、皇居、司令部その他重要施設を、
空爆にも対応可能な長野県、松代の地下に移設するために掘られた塹壕である。
完成を前に、日本はポツダム宣言を受諾し、「有条件」降伏をした。
この、「最後の一人まで戦う」という悲壮な覚悟を体現するような計画は、
徴用された人々の多大な犠牲の下に実行された。

今では、左よりの、戦争を犯罪とし、断罪しようとする人々によって管理されているこの施設。
終戦60周年の今年、例年以上に人の群れで盛況だったこの施設。
どうやら、集団でやってきている人々が居る模様。

私と後輩は、11時半ごろ現地に到着。
松代駅前に到着したころから雨が激しかったため、タクシーで現地に。
一回り、奥まで見てきてから、12時に再度最深部に到達し、そこで黙祷をささげることに。
というわけで、坑内に入っていく。
その坑内に残る「掘削作業の気配」
その痕跡ひとつひとつが、最後まで戦うための祈りにすら感じられる。

そもそも、なぜ戦争を行ったのか。
そこに、わが国が示した理想があった。
戦争の遂行、そして敗退戦、余裕をなくしたことで理想が現実にかき消されたこともあったが。
第2次世界大戦前、いち早く「人種差別撤廃」の理想を世界に示した。
そして、それを潰したのがアメリカだった。
こんなところからも、わが国が信じた「正義」があったのが見えてくるだろう。
敗戦必至の日米開戦を決断せざるを得なかった当時の国際情勢を、
それでも示し続けたわが国が信じた「正義」を忘れてしまったのだろうか。

いや、この手の論争をするつもりはない。
もちろん、この「正義」の犠牲になった人々の立場から語れば、終戦の日に別の想いがある事は承知している。
しかし、それを承知した上でも、この日、松代大本営で現れた集団は理解できるものではなかった。
いや、許せる範囲を激しく逸脱していた。

終戦60年の区切りの日。
どんな立場であれ、犠牲となった人々に対する追悼の念は一緒だろう。
徴用されて松代で働いていた人々に対しての想いというのはないのだろうか。
集団の指導者的立場と思える人からは、
「戦争中はこんなものを食べていたんですよ」
なんて言葉しか聞こえてこない。
お前、何度ソレ言うねん。
坑内に響くのは、歴史的事実に反した解説。
これには後輩と2人でブチ切れたのは言うまでもない。
案内人は馴れた口調で、嬉しそうに語っている。
そこには、60年前に、坑内で倒れていった人々への想いなど、全く感じられない。
あるのは、自らの思想啓蒙だけのように聞こえてくる。
松代は、見世物などであってはならない。
ここで眠る数多の魂があるのだ。
彼らもまた、戦争のために戦って亡くなっていった犠牲者なのだ。
集団の素振りからは、そんな犠牲者を悼む気持ちなど欠片さえ伝わってこなかった。
そんな集団の態度に、私たちが著しく気分を害したのは言うまでもない。

終戦60年。
こんな気分の悪い連中が跋扈するようになってしまったのか。
一部の馬鹿だとは思うが、一瞬軽い絶望を覚えてしまった。
そんな中で、この集団とは別に訪れていた人たちが、真剣な顔でこの地を訪れていたのは救いだった。
若いカップルが、わざわざこの日にこの地を訪れていた、真剣な表情は、俺に「彼女ほしい」と思わせるものだった(←とんでもないオチ)
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by blue_blog | 2005-08-20 17:32 | 青色文庫
「競馬をロマン以外でやる人は何かが弱い(浮気調査推進派元祖しゃちょう日記)」に呼応してみる。
しかし、まず第一になぜ株とギャンブルという違う畑を比べるか分からない。
そして、広く行われるギャンブルで、競馬を槍玉に挙げた理由が、イマイチ分かりづらい。

ギャンブルに確実に勝つための方法はひとつしかない、といわれる。
それは、ギャンブルの胴元になることだ、と。

ギャンブル全般に、控除率が設定されて、一回一回のプレイで、
賭けられた金の一部は胴元に流れるように計算されているのだから、
誰にでも分かる簡単な話である。

例えば、このサイトで扱っている競馬などの公営ギャンブルは、一般的に賭けられた金の25%を主催者が持っていく。
この数値は他の国の競馬などと比べると若干高いようだ。

仲間内でやる、テラ銭(胴元の取り分)のないギャンブルを考えなければ、
しかしながら競馬は他の主だったギャンブルよりまだマシなギャンブルだとは思う。

例えば、宝くじの類は半分以上(51%前後だったと記憶)控除されるし、
そもそもこの類は技術的介入の余地のない、いわゆる「アテ物」という種類で、
俺にはそれでギャンブルの、身を焦がすようなスリルが味わえる連中が信じられない。

パチンコ、スロットの関係は、控除率が公開されていない。
物の本(パチンコ、スロットがらみ以外のギャンブル専門書)には、
控除率は10%前後とされているが、検証の余地はないし、
結局のところ機械相手のアテ物だし、打ち子(金を払って店にアタリ台を教えてもらう。その台で
打つことで、それ以上の収入を得る、というシステムのパチプロ。違法)が当たり前のように居たり、
そこに設置されている台が正規のものではない(法律の許容範囲ではない)、改造が施されたものだとか、
そういうギャンブルとしては安心して打てない存在なのに、なぜ気づいていない人が多いか不思議だ。
(その理由は想像つくけど書かない。あと、この文章に出てくる不正を逆用して必勝法があるって聞いたけど書かない)
ちなみに、冒頭の控除率10%は、打ち子が出す玉まで含んでのものだから、打ち子が居る店舗では、
どれだけさらに控除されているか分かったものではない。

街で見かける雀荘だって、1半荘ごとのテラ銭を考えたら、勝って帰るのが異常に難しい。
1着をとっても、オカ全部店に巻き上げられる勘定になる。(分かる人だけ分かればよろし)
道場麻雀での1着者の平均から考えれば、控除率は30~50%になるのではなかろうか。

他に公営ギャンブル以外に思いつかないので、最後に公営ギャンブル。
控除率で考えれば、すべて基本的に25%。
そのことに関する情報公開は為されているし、公営だから、法律に基づいて運営される。
JRAが、単勝、複勝に対して控除率を基本20%にする、単勝複勝に対する優遇措置をとっているが、
(特別給付金は廃止、最初から控除をその分減らす形にする法改正が今年より施行)
他の公営ギャンブルは現在の売り上げ減でそれを行えていないようだ。
その分、「単勝複勝を買う分にはJRA中央競馬、そのほかの券種なら、広く公営ギャンブル」
が、日本国内で広く行われる合法、脱法(例えばパチンコの換金などは、
換金所を別の店として設ける方式でお目こぼしを貰って居る)ギャンブルの中で、
一番マシなものなのは間違いなさそうだ。

もちろん、ギャンブルで金を増やすには、胴元になるのが一番確実で、
時間つぶしにやっているギャンブルは金を払って楽しむもの、というのが普通でしょう。

でも、こんなヘボサイトやっている俺だって、何パターンか、「このレースは毎年儲けるためのレース」というのがあって、
そういうレースは、1レース単位では外しても回収率としては大幅プラスなんですよ。
つまり、そこに関しては、「必勝法」が存在しているわけです。
それ以上に普段負けているわけですが。
パチ関係だって、「必勝法」を聞いたことがある、と上に書きましたよね。
必勝法が知れ渡れば胴元に対策をされてしまうのがギャンブル。
これらの必勝法は書けませんが。(とかいいつつ、競馬については結構書いているけどね)
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by blue_blog | 2005-08-18 12:09 | 青色文庫
あの炎天下、真夏の競演。2003年宝塚記念。(観戦記は競馬コラム第11回)

あのレースを、俺は忘れない。
あの日、G1馬6頭、さらに後のG1馬が2頭という豪華なメンバーを、見事に差しきって見せた、あのレース。
俺は、阪神競馬場で彼に魅せられた。
彼に魅せられていたのは唯俺一人ではなかった。
あの日、彼の単勝馬券に、1222万円も突っ込んだオジサンがいたということが話題になった。

その秋、彼は大怪我をした。
普通のチャンピオンホースなら、引退を決断してもおかしくない大怪我。
しかし、彼は戻ってきた。4回目のミラクルを、我々に見せるため。

再び彼がG1を勝つことはなかった。
ミラクルは起きなかったのか。
いや、こうやって、競馬に魅せられた人間たち、ヒシミラクルに魅せられた人間たち。
その存在自体が、彼が起こしたミラクルなのだ。
そして、そのミラクルは、競馬が続く限り、永遠に語り継がれる、一番の思い出なのだ。
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by blue_blog | 2005-05-12 16:28 | 青色文庫
アングロアラブ、と呼ばれる馬の品種がある。
純粋なアラブ種の馬と、サラブレッドを交配して作られた、いわば雑種だ。
アラブ種の血が、4分の1以上流れていれば、アングロアラブとして認められる。
サラブレッドに比べてアラブ種の血が流れている分、丈夫で、短い間隔で競走に使える上、
怪我しづらいなどの利点があり、競馬用に昔から多く生産されてきた。

しかし、ただ速く走ることだけのために品種改良を繰り返されてきたサラブレッドと比べて、
競走能力が多少劣り、また、あくまで”雑種”であるアングロアラブは、
今や競馬の興業が成り立つかどうかというくらいに、生産頭数が減少し、
アングロアラブ競走を行う競馬場も減少。
忘れ去られようとしている競走馬の品種である。

忘れ去られようとしているのにも理由がある。
ちょっと前までは、サラブレッドと比べて丈夫なことから、「競馬に使える回数が多い」「競走寿命が長い」などと重宝されていた。
しかしながら、サラブレッドと比べると多少見劣りのする競走能力。
競走能力が見劣りする、といっても、アラブの一線級でサラブレッドと勝ち負けになる馬も居るくらいで、大きく見劣るというほどではなかったのだが、しかし、この能力的に劣るというイメージは痛かった。
それ故に、アラブと偽ってサラブレッドと種付する、いわゆる「テンプラ」という不正行為が横行したといわれている。
このようなダークな話題が絶えなかったことも、サラブレッドに駆逐されてしまうひとつの原因となった。

だが、サラブレッドにしても、アングロアラブにしても、競走馬というのは、ただ走るためだけに生まれてくるのだ。
乗馬として余生を過ごせる馬もわずかに居るとしても、骨折して走れなくなったら処分、脚が曲がっているだけで生まれてすぐに処分される馬も居る。
そんな宿命を乗り越えて、それでも生きている馬たち。

今、アングロアラブで競馬を行う競馬場は減少の一途をたどっている。
中央競馬がアングロアラブ競走をやめてから十数年。
アングロアラブだけで競馬を行っていた競馬場が、サラブレッドを導入した例もある。
そして、アングロアラブの生産頭数も、それにあわせてどんどん減っていっている。
昨年、ついにその生産頭数は百頭を切ってしまった。
最早壊滅的状態となっている。
アングロアラブの名血を残そうと、サラブレッドと交配し、サラブレッド系種として登録される、アラブの血が4分の1以下の馬として生産される馬たちも増えてきた。
しかし、そういう馬たちは、血統的に劣るサラブレッド系種、としか認識されず、次代への希望はない。
数少ない、アングロアラブとして生産された馬たちも、どんどん活躍の場を狭められ、行き場を失っている。

この悪循環はいつから始まったのだろうか。
時代の流れのなかで、あくまで雑種に過ぎないアングロアラブが消えてゆくことに覚えるこの感情はただの感傷なのか。
それでも、今年もアングロアラブはただ走るために生まれてくる。
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by blue_blog | 2005-04-20 03:14 | 青色文庫
俺の知り合いから聞いた、ちょっとした話。

乗馬クラブに、あるサラブレッドがやってきた。
これから、乗馬の調教をしていくという。
馬主は、競走馬時代の馬主と別人で、乗馬が趣味ということで、まだ乗馬として調教されていないその馬を買ったとか。

競走馬名を書くと、どこでの話か分かってしまう可能性があるので、ネタ元の秘匿という点で公表しないが、ダービーオーナーの元所有馬。
競走成績は、デビュー戦2着、折り返しの新馬(当時)を3着。その後、1年以上レースに出ないまま、未勝利戦が終了。
格上挑戦となる500万条件で好走をするものの、すぐにまた休養に。さらに9ヶ月後、復帰したものの、惨敗、そのまま引退。
新馬戦の成績や、その後の好走から、能力はあったものの、健康面に不安があって大成できなかった競走馬時代、というのが読み取れる。

そんな馬が、幸運にも掴んだ、第二の馬生。
乗馬として、第二の馬生を始められるサラブレッドは幸運だ。
今度こそ、成功して欲しい。
せめて、普通の乗用馬として、馬生を全うして欲しい。
そんな話を聞いたのが半年前。

そして、ちょっと前の話。
その馬は、ついに、乗用馬として見切りをつけられてしまったという。
原因は、今回も脚部不安。
競走馬としても、乗馬としても、脚元の不安で調教がすすまず、大成を阻まれてしまったのだ。
「乗馬としても素質はあるんだけど」
この馬に、常に脚元の不安がついて回った。

それでも、この馬は幸運の星の元に生まれていた。
乗馬になれたサラブレッド、というのが、この話を俺が聞く前に、この馬に訪れた幸運。
人知れず消えてゆく馬たちが多い中で、この馬は、新しい道を歩み始めた。
そして、今度も。
功労馬として、知り合いの牧場に預けられ、安住の地を与えられることになったという。

青草を食み、調子がいい日は、自分を想ってくれる馬主を背にその牧場の緑の中を駆け回る。
そんな、第三の、そして安住の地に、1頭の未勝利馬がたどりついた。

全部の馬が救われるわけじゃない。
でも、人知れず、暖かい想いに包まれて、余生を過ごす馬もいる。
この馬に、この安住の日々がいつまでも続くことを願ってやまない。
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by blue_blog | 2004-11-19 05:41 | 青色文庫
アルツ氏を中心とするサークルの友人たちは、妹という言葉に過敏に反応する。
アルツ氏らは、サークルの友人に妹が居ると聞きつけるや否や、その実家を襲撃し、妹を見て帰ってくる、という悪行を繰り返していた。
ある時など、アルツ氏の実家のある広島まで他のメンバーを引き連れて向かい、こともあろうか、アルツ氏の妹と麻雀を打って帰ってきたという。
この時には、同行のアラン氏が、アルツ氏の妹に満貫振り込む、という情けない男っぷりを見せて帰ってきたという報告もある。
無論、近畿近郊の妹たちなど当の昔に餌食となっており、サークルの後輩女性(2002年9月22日日記参照。リンクはめんどくさいから張らない)など、サークル合宿に妹を連れてくるという壊れっぷり。
ちなみにこの時にははっちぃさんが一番暴走しており、ネタのためだけに当日坊主頭で登場したり、未成年な妹さんのために自腹を切ってノンアルコールビールを含む、1週間の生活費を殆どぶち込む散財をしてみたりした。

しかし、これらの各人の暴走も、アルツ氏主導で計画されたこの事件の前座に過ぎなかったわけで。

ようやく後期試験も終わり、一息ついたある日のこと。

アルツ氏からの電話。
はっちぃ「もしもし。」
アルツ「おう、はっちぃか。おまえんちに行くことになったから」
はっちぃ「は?俺んち今思いっきり散らかってて人っ子一人入れる状況じゃないぞ」
アルツ「そんなことは分かってる。大丈夫だ」
はっちぃ「は?どういうことだ?」
アルツ「いや。行くのはお前の実家だから」
はっちぃ「でも」
アルツ「いいから、お前の親に話しておけ。あと、妹は家にいるだろうな」
はっちぃ「・・・わかった。その代わり交通費お前ら持ちってことで」

ということで、妹ツアー史上最遠記録、最もアホなツアーが始まるのであった。
大阪→山梨の長丁場。
何しろ、夜中、日付が変わる前には大学を出た一行。
はっちぃさんの実家にたどりつく頃には銀行が開いていた。約11時間の行程。
たどりつくと妹その2が在宅中。
挨拶して仮眠を取る俺ら。帰ってくる妹その1。
この時点で目的達成。

しかし、はっちぃさん宅にはさすがに5人もの客人を受け入れる余裕がなかったゆえ、祖母宅にて宿泊。
翌日は昼前始動。温泉地でウインズがあることでも知られる石和温泉へ向かう一行。
温泉に入るアルツ氏ら一行。
ウインズに向かうはっちぃさん。
馬券をはずすはっちぃさん。
資金難に陥るはっちぃさん。
お小遣い貰うはっちぃさん。
損失補填するはっちぃさん。
温泉から出てくるアルツ氏ら一行。
オケラ街道を歩いてくるはっちぃさん。
合流して、はっちぃさんの実家に電話。
煽るトップ氏。はっちぃさんの父と麻雀勝負。
さっくり負ける父。勝つ俺。
役満あがる俺。結局俺とトップ氏の勝利。
そして夜中、出発。たどりついたのは昼近くのことだった。
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by blue_blog | 2004-09-26 04:45 | 青色文庫
ちょいと前の日記で予告したとおり、2回にわたる地方競馬取材(しかも1回目は2年前だったりする)の結果、はっちぃさんがつかんだ地方競馬攻略術を大公開。
しかし、取材回数はたった2回。
「これは」と思える馬券術を色々メモしてありますが、今後実証していく段階ですのでご承知ください。

・格より調子
以前、園田競馬に行った際。パドックにて、ドロドロの馬券オヤジ、丸山氏(仮名:「行列のできる法律相談所」の丸山氏に似ていたことから命名)が語っていたところによると、

園田競馬攻略法
「前走1着の馬がよく来るねん」

というもの。昇級初戦でも、かなりの確率で上位に来る様子。
この理由となるものをいくつか推理していく。
1:地方競馬のクラス分けはJRAと比べても細分化されており、つまるところちょっと上位のクラスとの力差はあまりない。
ということは、その程度の力差であれば、調子がいい、ということで克服可能。
2:これまで勝てなかった馬が勝ったという事は調教の成果が現れ、力をつけたということ。
一つ壁を破れば、かなりの確率で一気に地方競馬の細分化されたクラスいくつか分、一気にぶっこ抜ける。

このように考えれば、大体どの地方にも適応可能な攻略法であり、頭の片隅で覚えておいて損はないだろう。

・トラックバイアスを知れ
これが一番大きい。
園田競馬に行ったときには、内枠不利、4,5枠有利、という傾向があった。
今回の金沢遠征の帰り道のオケラバスのなかでも、「5,6枠の優位性」について丸山氏(仮名:「行列のできる法律相談所」の丸山氏に似ていたことから命名。当然先程の丸山氏とは別人。別に本物の丸山氏が地方競馬によくいる面構えをしているというわけではないはず)が語っていた。
今回、金沢競馬においては、5枠、6枠がダート1400で、それに加えてダート1500、1700では1枠が多く来ていた。
大井競馬では、かつて(今はどうか知らん)、内枠が有利、ということで、希望すれば外枠発走が可能だったという。
考えてみれば、小回りコースばかりの地方競馬。
中央競馬でさえトリッキーでトラックバイアスが大きいコース(ex.阪神芝1600、東京芝2000)が存在する。
ましてや小回りの地方競馬。
できることなら、出撃前に主催者のサイトなんかで結果を確認分析して、トラックバイアスを確認するといいと思うよ。

・名手を狙え。
地方競馬のクラス分けが細分化されている、というのはさっきもちょっと触れたところですが、それに関連して、名手の馬券をストーカーのごとく押さえつづけるのもポイントです。
特に、下位騎手からの乗り替わりがおいしいんじゃないかな。(未確認)
クラス分けが細分化されて力差がない、という前提で考えれば、馬の力に差がなければ、騎手の力差は大事なチェックポイントです。
何しろ、トップジョッキーとなれば連対率3割、複勝率4割は当たり前。
拮抗した馬の力の中でこの結果。JRAのように、クラス上位の馬に多く騎乗するというわけにも行かない中で、です。
現実に、上位騎手がたくさん穴馬券を演出していたし。

・オッズと力関係
締め切り1分前までオッズを眺めていたあるレース。
注目は単勝オッズにして4倍の馬Aと、100倍の馬B。
この2頭、前5走中2回対戦して、2回とも馬Aが0.1秒差先着。
このことから、馬Aと馬Bでは馬Aの方が上位であることは確実ですが、馬Bが単勝万馬券など考えがたい。
ただ、この2回の対戦が、ともに馬Aが1着、馬Bが2着、それが現級より下のクラスでのもの、ということがポイントかと。
しかし、このような対戦の場合、馬Aが人気すれば、馬Bが穴人気して20倍前後が妥当ではないかと。
このように、パイが小さいからこそのオッズのゆがみを狙えば、穴馬券はそこのあるはず。
(本当はもっと穴で同様の馬券があったような記憶がありますが、3連単にこだわって「3連複なら」という馬券であったため忘れさせてください)

とりあえず、地方競馬攻略法といえばこれくらいでしょうか。
知らない馬ばかりの競馬っていうのもいいものですよ。
有馬記念でナリタトップロードに思い入れだけで単勝馬券を買い込むようなマネもできないですし。
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by blue_blog | 2004-09-14 03:12 | 青色文庫
コンテンツ改名第一弾、久々の更新で紹介するのはグラスワンダー。
いかにコンテンツ改名しようとも、思い入れから語るのは変わる予定無し。
というか、馬が主役の文章読みたければ、retsuden.comっていう、有名なサイトがあるよ。
同じ系統で勝負できる文章力は少なくとも今の俺にはないからね。
この馬の世代の活躍の後、クラシック、天皇賞の外国産馬への部分開放が決まった、ある意味、JRAのルールを変えた馬。
そういう意味では、ジャパンカップ除外で除外のルール変えさせた(地味だけど、好きだから)ナリタトップロード、
地方交流の流れを作り上げたホクトベガ、と、ルールを越える魅力を持った馬を紹介していることになるね、このコンテンツ。
今後も、そういう人馬を積極的に取上げてみようかと。


というわけで、グラスワンダーが3頭目の青色競馬殿堂入りと相成った。
こんなところで地味に競馬殿堂、とかいったところで、つまるところ、管理人であるはっちぃさんの心の名馬たち、といった趣に過ぎないんだけどな。
先の2頭は、個人的に惚れ込んで、最後のレースではマジ泣きしたほどの馬。
しかし、この馬は、最後の2レースまでは、馬券検討のうえで、邪魔な本命馬に過ぎなかった。
世代交代の足音に飲み込まれる最強馬。そのとき初めてこの馬に惚れた。

グラスワンダー。1997年にデビューした外国産馬。
3戦全勝で迎えた朝日杯3歳Sをレコードで圧勝し、旧3歳チャンピオンとなるも、その後骨折で旧4歳春のマイル戦線を棒に振る。
秋、毎日王冠で復帰を果たすも、サイレンススズカに惨敗。しかし、その年、有馬記念で骨折後初勝利、最高の舞台で復活をアピールした。
翌年も宝塚、有馬のグランプリでGI2勝、他にGII2勝、安田記念2着と世代トップの実力を示す。
特に有馬記念は語り草で、同世代のダービー馬で、天皇賞秋、ジャパンカップを連勝して来たスペシャルウィークをクビの上げ下げ、ハナ差の激闘の末競り落とし、3着には翌年古馬中長距離路線を全勝することになるテイエムオペラオーを従えてこのレースを制し、文字通り日本最強の地位に。

と簡単に解説してみたところで、こんなサイトを読んでくださる皆様なら、とっくに知っていらっしゃるだろうし、知らなかったらGoogle先生にでも頼れば瞬時に知ることの出来る情報である。
この有馬記念の後、世代3強といわれた馬たちの中で、1頭だけ、グラスワンダーだけが現役続行を選択。
そして、世代交代の足音が近づくにつれ、俺は馬券以外のところではこの馬に惹かれていった。

年が変わって2000年。この年初戦、グラスワンダーは有馬記念と同じ舞台の日経賞(G2)に出走して、6着に負ける。
いくらなんでもありえないほどの大敗。
限界説すら聞こえた。
しかし、前秋シーズンの復帰戦から30キロ増は明らかに調整ミスだし、ましてやチャンピオンホース。
グラスワンダーは人気を落とさぬまま、前年初戦に選んだのと同じ、京王杯SC(G2)に向かう。
20キロ絞れて出てきたここも9着。
限界か。
中長距離でチャンピオンとなった今では、もしかしたら1400メートルは短すぎたのかもしれない。
グランプリを3連覇中の名馬。
4連覇を賭けたグランプリ、宝塚記念。

今春重賞3連勝、天皇賞春を制しているテイエムオペラオーに1番人気を譲ったとはいえ、それに次ぐ2番人気。
まだまだ、グラスワンダーの復活を願う声は強かった。
そして、雨の阪神競馬場。残酷な世代交代の舞台の準備は着々と整っていった。

道中、4,5番手をすすむテイエムオペラオー。
それを見るように6,7番手にグラスワンダー。

最後の直線。抜け出してきたのはテイエムオペラオー。
グラスワンダーもチャンピオンの意地を見せ食い下がるが、伸びない。

優勝テイエムオペラオー、2着メイショウドトウ。
グラスワンダーは6着に敗れた。
世代交代。
誰の眼にも、それは明らかだった。
一つの時代が終わり、新しい時代が始まる。

それが、この2頭による絶対王政の始まりだとは誰も気付いていなかったが。


そして、敗れ去った旧世代は、静かにこの舞台を降りなければならない。
降りしきる雨の中。
他の馬たちが引き上げてくるなか、雨に打たれて立ち尽くす1頭の馬。

グラスワンダーだった。

それは、1頭の馬の時代が完全に終焉を迎えたことを意味していた。
最後のレースで、グラスワンダーのその脚は限界を迎えたのだ。
英雄は、2度とターフに立つことは無かった。
グラスワンダーの産駒は、今年デビューする。
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by blue_blog | 2004-07-13 02:55 | 青色文庫
前回の話を要約すると(読みづらい文章で書いた本人の俺しかわからんと思うから、これ読んで前回のは読まなくてよろしい)こんなカンジ。

最近地方競馬とかどんどん潰れて、日本の馬産の規模の縮小が心配だよね。
ただでさえ、アメリカの5分の1以下の生産規模しかなくて、それが競馬のレベルに多少なりとも影響を与えているというのに。
生産規模拡張して、レベルアップする方策考えた方がいい、少なくとも生産規模を縮小しないで済む方策を。
ほら、アジア競馬って日本が主導しているところが大きいわけでさ、アジア市場みたいなものを作っていったらいいじゃない。

ということで、中国や韓国についてちょっと触れてみたわけです。
詳しいことは本当は知らないんだけどね。

韓国馬事会が、日本に馬の買い付けに来ていることに触れて、こういう交流がもう少し拡大すればいい、と思うわけです。
実際在日系のオーナーあたりで既に少しずつ始まっているわけですが、日本の競走馬が韓国に移籍する、というようなことももっとあっていい。
逆に、検疫とかしっかりして、韓国の強い馬が、日本の重賞に挑んでみるのもいい。

生産ベースでは、韓国の肌馬が日本に種付に来てもいい。
軽種馬協会がらみでは、それなりの種牡馬(ちょっと前ならシンウルフとかマークオブディスティンクションとかのレベル)を九州においているから、そういう馬の種付枠を協会外向けレートで付けさせる。
それとか、牧場に戻れるかどうか微妙な牝系だけはいいような肌馬を寄贈するとか、エアダブリンのような、イマイチな良血種牡馬はくれてやるとか。一部もうやっているが。
逆に、そういう輸出した馬から名馬が出てきたら、日本が出かけていって買い付けてきてもいい。

要するに、そういう馬資源の交流をしていくことで、血統的なレベルアップにも繋がるし、そういうことをやっている間で技術交流が出来たりするわけで。
それで香港競馬もアジアから買い付けてくれるようになれば(地理的要件から、結構そうなる確率は高いと思うのだが)、生産頭数もさらにアップ、というので万々歳な話で。
そういう相乗効果というのは、ヨーロッパ競馬でも実際にあった話で、地理的要件で言えば、フランスとイギリスより、九州と韓国の方が近かったりするので、決して無理な妄想をしているわけではない。

日中韓あたりを中心にアジア競馬が発展、さらにフィリピンあたりでも生産、競馬は始まっていて、数年前には南関東にフィリピン産馬が数頭輸入されているし、ジンガロ(初期のはっちぃさんのPO馬でもあった、タヤスツヨシの全弟)がフィリピンで種牡馬をしている、という。
このあたりも、アジア競馬の枠内に入ってきてもいい。広くやっていくことが大事。
シンガポールやマレーシア辺りもこの枠に取り込めたらいいと思う。

サラブレッドは寒冷地原産で、暖かくて風土病もある九州は馬産には向かない、という話を聞くけど、さらに南のフィリピンでも生産は出来ているわけで、本当に問題なのかと。
サラブレッドの原産地イギリスといえば確かに寒冷地仕様だけど、三大始祖といえば、バイアリーターク(トルコ馬)、ダーレーアラビアン(アラブ馬)、ゴドルフィンバルブ(北アフリカ馬)という温暖地馬との混血で、問題はないのではないかと。
それより、馬を扱う歴史の問題ではないか、といわれるわけで。

つまり、そのノウハウは日本でも積まれていくわけで、日本発アジアの競馬、のノウハウづくりを今はやっている段階。
そして、新たな日本競馬の飛躍の足がかりは、日本発アジア競馬がいっちょまえの存在になることなのかもしれないと思っておるわけであります。
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by blue_blog | 2004-06-24 07:56 | 青色文庫